shizukana tori’s diary 

色々と続けたい

96 待合室の悲劇

年に一回、いや数年に一回か

そのくらいの頻度で誰しもが

遭遇したくはないけど、立ち会って

しまう場面や、出来事というのは

あると思う。




それが、昨日だった。。



昨日は、眼科へ行った。

待合室は混んでいて、ぱっと見た感じ

席が一つしか空いていなくて

そこへ座った。


眼科はコロナ対策の為

席を一つおきにしか座れないように

なっている。


席が一つ離れて、隣の人が座っている

という状況である。


そんな中、私が着席した五分後くらいに

突然、一つ席が離れた隣の人が

話しかけてきた。


30代くらいの男だと思われるが

実際はもっと上かもしれないし

下かもしれない。マスクをしている

ので実際は、年齢不詳という風貌。


知らない隣の人が話しかけてくる

ということは普通によくあると思う。


しかし、その男の話す声の大きさは

明らかに病院の待合室で話す声の

大きさではなかった。


話している内容も初見の人に話し

かけるには失礼な内容であったし

私は最初の会話以降、なるべく

寝たふりをしてやり過ごすことに

した。。とても怖かったのだ。。


そうして寝たふりをしていると

今度は近くにいた

年配の男性に矛先を変えて

またしても、初見の人にするような

話ではない話を大きな声でしていた。


待合室にいる人達も、少し声

大きいなと気付いてはいるが

なるべく気にしないように

しよう、といった感じに見えた。


そういうことも、たまにある。


そうしていると、その大声で話す

男が診察に呼ばれた。


待合室が、いつもの待合室に戻った。

私は安堵した。


何もないということは

なんて素晴らしいことなんだ。

心の底から感じた。


その後、自分も検査で呼ばれ

待合室から移動し、検査を行って

いると、怒鳴り声のような声が

診察室の方から聞こえてきた。


さっきの大声で話す男が怒っている。

一瞬で分かった。

嫌な予感はしていたが、やはり。。


検査が終わり、診察まで、一度

待合室に戻った。


その数分後、あの男が戻ってきた。

案の定、受付のところで怒鳴り

何かの紙を叩きつけた。

 
受付の女性は、驚いて声をあげた。


男性の看護士がやって来て、対応を

しているが、男は大きな声で眼科の診察

とは、まったく関係のない、おそらく

自分の生きている上での不満のような

ことで怒っている。


待合室も、物々しい雰囲気になり

しかし、誰も止めに入ったりすることは

なく、ただ黙って不安そうにしている。


恐怖を感じ過ぎると

人は何もできないのだ。


腰が抜けるという状態はまさにあれの

事だろう。私もただ早くこの状況が

終わってくれと願うだけだった。


数分のやり取りのあと

なんとか、大事には至らず

男は帰って行ったが、生きた心地は

しなかった。。

待合室にいた人はみんなそう思って

いたと思う。




年末に、まさかの場所でまさかの

出来事に遭遇してしまった。。




あの男も色々あるのだろう。


しかし、病院という場所、健康に

不安を抱えている人達が集まる場所で

暴れるのは、本当にいけないことだ。


人として、最低な行為である。


何が正しいということは分からないが

病院という場所に関しては

静かにすることは最低限のマナー

であるというのは、明らかだ。



年末に思わぬ出来事に遭遇したことで

今年のあった色々が上書きされすぎて

しまった。。



来年は、今まで以上に平和を願う。。。







眼科の帰りがけ、買おうと思っていた

備品が買えた。


そこが救いだ。。










気分を変えて、今日も一日。