これはいいんじゃないか
と思い、手に取った本が
全然しっくりこなかったが
よくあることである。
気になっていた著名人が
おすすめする本だったから
期待値が上がってしまって
いたらしい。
以前から本や音楽、映画など
雑誌の企画でよくある
著名人がおすすめする、という
企画が好きだし、参考に
してきたが、どうやらもう
そういうものは、そこまで
必要ないのかもしれない。
良いことなのか、
悪いことなのか、分からないが
そういうことだと思った。
好きな人から勧められたら
自分には合わないかもと
思いつつ、どうにか
おもしろいと思うように
自分に言い聞かせたりしていた。
良いところを探して、なんとか
帳じりを合わすような感じ
というか。こういう感覚って
一長一短というか、良く言えば
人に合わせることができる
とも言えるし、悪く言えば
自分が好きなものに対して
自信がない、というのか。
だから、自分の尊敬している人や
好きな著名人が勧めている
ものを好きになろう
としたりしてきた。
しかし、数年前からそれが
違うような気がして、そもそも
勧められても良いと思えない
ことが増えたり、そうなって
しまう自分自身も許せるように
なってきたり、変化してきている。
それはそれで良いことだとも思うが
何に関しても影響を受けやすい
自分も嫌ではなかったから
ちょっと残念でもある。
何もかも自分が好きなもの
だけが全てな人生というのは
楽しくもあるが、実は退屈
なんじゃないかと思ったり
するのである。だから人から
勧められたものを素直に
好きになれることも、やっぱり
持っていたいと思う。
好きなものがあって確立している
人はすごいと思ってきたけど
色々なことに影響されて
自分の好きなものがよく
分からないままのほうが
いいのかもしれないとようやく
思えてきた。
思えてきたのに、どんどん
自分は影響を受けずらい感覚に
なってきてしまっている。
うまくいかないものだ。。
柔軟な感性とは、なかなか
難しい。
行ったり来たり、止めたり
始めたりで、また止めたりで
完成などされなくていい
のかもしれない。
気楽に、今日も一日。
